概要
✔ 法人において、ネットワーク接続のダウンタイムは深刻な損失につながります。このリスクは、適切な法人向けルーターの選定と、バックアップ用の通信・電源の確保によって回避できます。
✔テルトニカの4G LTEルーター「RUTXR1」は、法人利用を想定して設計されており、SFPポート、コンソールポート、2つのSIMスロットによるWANフェイルオーバー、2系統の4ピンDC電源入力など、多層的な冗長構成を備えています。
✔ ラックマウント型の本ルーターは、導入が容易で、堅牢かつ安定したWi-Fi環境を構築できるため、オフィスでの使用に適しています。
課題 ― 法人向けネットワークの本質
2020年時点で、世界の企業における1時間あたりの平均ダウンタイムコストは、30.1万ドル〜40万ドルにのぼりました。このような損失を回避するには、オフィスのネットワークインフラに冗長性のあるバックアップ回線を導入し、常時接続環境を整備することが重要です。
でもいったい、どこから手をつけるべきでしょうか?
はじめに、適切な法人向けルーターの選定が重要です。数あるネットワーク機器の中から、自社インフラに合ったルーターを見極めなければいけません。まずは、オフィス環境への導入が容易であることが重要です。それを考慮した場合、一般的にはラックマウント型のルーターが最適であるといえるでしょう。
次に、無線通信機能も不可欠です。法人利用に十分な通信速度を提供できる4G接続、および複数のギガビット・イーサネットポートを備えた4Gルーターがあれば、一般的なオフィスでのニーズには十分に対応可能です。
さらに大切なのが、冗長性の確保です。SIMスロットが1つだけでは不十分ですし、電源も単系統ではリスクが残ります。また、SFPポート(Small Form-factor Pluggable)を1つ以上搭載していることも重要です。小型モジュール型のSFPポートを最低1つ備えていれば、複数のインターネット回線と接続でき、ダウンタイムのリスクも軽減されます。
条件が多岐にわたりますが、どうぞご安心ください。テルトニカは、これらすべてを満たす理想的な法人向けルーターをご提供しております。
トポロジー
ソリューション ― SFP搭載による冗長化
テルトニカの4G LTEルーター「RUTXR1」は、オフィス環境における常時接続に最適な法人向けルーターです。ラックマウント型で、企業のオフィスを想定して設計されており、各機能が幅広いニーズに対応します。
「RUTXR1」はLTE Cat 6対応の4G通信をサポートし、キャリアアグリゲーションによる最大300 Mbpsの通信速度を実現します。さらに、Wave-2 802.11acデュアルバンドWi-Fiを搭載し、最大100台まで同時接続が可能です。
これに加え、PoEインジェクター経由でアクセスポイント「TAP200」を「RUTXR1」に接続することで、追加のケーブル配線工事なしでオフィス内全体に最適なWi-Fi環境を構築できます。つまり、このネットワークでオフィス内のあらゆる通信ニーズをまるごとカバーし、スムーズなデータ通信環境を整えることができるのです。
「RUTXR1」はギガビット・イーサネット(RJ45)ポート5つと、長距離ファイバー通信に対応したSFPポートを搭載しています。またSIMカードスロット2つとWANフェイルオーバー機能も備えており、接続冗長性も万全です。
電源に関しても、4ピンDCコネクターを2つ装備し、メインとバックアップそれぞれの電源に対応。9〜50 VDCの入力電圧範囲で安定した運用が可能です。
さらに、「RUTXR1」はテルトニカの「RMS(リモート・マネジメント・システム)」とも互換性を持ちます。複数拠点や支社を持つ企業は、この遠隔管理機能によって長期的なコスト削減を達成することが可能になります。
たとえば、「RMS Connect」や「RMS VPN」を使えば、サードパーティ製の機器にも安全なリモートアクセスが可能です。この機能を使用すればファームウェア更新やパスワード変更、トラブル対応などをすべて遠隔から一括対応できるため、現地訪問の手間が省けます。
「うちには関係ない」と油断していると、思わぬタイミングでダウンタイムの被害に遭いかねません。テルトニカの4G LTEルーター「RUTXR1」をお選びいただければ、企業に必要なネットワーク接続の安全性・堅牢性をしっかり確保できます。
この事例で使われた製品
RUTXR1キャリアアグリゲーションによる最大300Mbpsのセルラー通信速度
長距離光ファイバー通信用SFPポート付き
Wave-2 802.11ac デュアルバンドWI-FI
デュアル電源対応で安定したサービスをご提供