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屋外映像監視システム用LTEルーター

概要

✔今回はカナダのセキュリティ/映像監視ソリューション企業で、北米各地の最先端コマンドセンターへのセキュリティ機器組込み事業を展開しているSirix社の事例です。

✔Sirix社から無人セキュリティボックスを利用した屋外映像監視システム用に、厳しい冬の条件下でも信頼性の高い接続を維持できるLTEルーターのご依頼がありました。

✔最終的にLTEルーター「RUT241」をお選びいただき、8ポート・マネージドスイッチ「TSW202」と一緒に展開しました。固定IP、ポートフォワーディング、RTSPプロトコル機能を使用することで、Sirix社のクライアント様に最適な映像監視/リモート・マネジメント・ツールをご提供することが可能になりました。

課題 ― 極寒という気候条件

用途や設置場所を問わず、ビジネスにおいてセキュリティを確保することは非常に重要です。

実際、世界の映像監視システム市場は2023年の537億ドルから2028年には833億ドルへと、年平均成長率9.2%で拡大すると予想されています。この拡大の理由は、窃盗や破壊行為その他のさまざまな不法侵入を許すわけにはいかない、という非常にシンプルなものです。

ところで大多数の人は、映像監視システムの設置のプロセスは単純なものだと考えています。数台のカメラ、そして接続用のLTEルーターがあればそれでOKだと思われるかもしれません。しかし、現実はそうではないのです。前述の通り、この企業はグローバル市場をターゲットにしているため、監視システムの設置場所における環境条件が異なります。その地域に合った展開が必要なのです。

例えばカナダの冬は、厳しい風と大雪、そして平均気温―15℃という凍てつくような寒さが有名です。このような過酷な条件下で、ガソリンスタンドから建設現場そして重要なインフラに至るまで、映像監視や遠隔監視システムをそれぞれの現場に設置する必要があるのです。

現場に設置する設備は、このような長い冬に耐える必要があります。それがLTEルーターの場合は、リアルタイムでの遠隔監視をするために、常にネットワーク接続を維持することが必須となるでしょう。

当社のパートナー様であるSirix社は、このような状況を想定して無人セキュリティ・ボックスを開発されました。これに組み込むLTEルーターとPoEスイッチの選定にあたっては、究極の信頼性が保証できるものであることが絶対条件でした。

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ソリューション ― 安定した接続性とパフォーマンス

Sirix社は、無人セキュリティボックスのコネクティビティを確保するために、テルトニカの産業用LTEルーター「RUT241」と、この機能をさらに向上させる8ポート・マネージドスイッチ「TSW202」の組み合わせを選択されました。

このLTEルーター「RUT241」をイーサネット経由で「TSW202」に接続することで、アクティブPoE(Power Over Ethernet)機能を展開することができます。PoE+スイッチであるこの「TSW202」を、四つのPoE+ポートを介してCCTVカメラ三台とIPスピーカーに接続します。これによりネットワークが一元化され、追加の機器やケーブルは不要となります。

LTEルーター「RUT241」で、セキュリティボックスの末端機器をSirix社のクラウドプラットフォームに接続し、固定IPとポートフォワーディングを使用してM2M通信を指定されたポートに誘導、一貫したネットワーク通信をスムーズに維持します。ネットワーク接続はLTE Cat 4で、このアプリケーションには十分なスペックとなります。LTEルーターのWANフェイルオーバーによって保護されており、必要に応じて利用可能なバックアップ接続に自動的に切り替わります。

データ伝送はHTTPとRTSPプロトコルを介して実行されますが、このLTEルーター「RUT241」はMQTT、Modbus TCP、SNMPなど他の多くのプロトコルにも対応しています。データ伝送は一連のセキュリティ機能と対応VPNプロトコルによって保護されます。

そこから取得されたリアルタイム・データは、デスクトップ/モバイル・デバイスの両方で利用できる「Sirixポータル」を介してエンド・クライアントに提供されます。これにより、リアルタイムおよび過去の遠隔監視、サイト・アクセス制御、電子メール通知によるカメラ制御など、このリモート・マネジメント・ツールを実務で利用できるようになります。

もちろん、このような屋外遠隔ソリューションに関しては、モバイルルーターや他の機器のリモート管理も同様に重要です。Sirix社はテルトニカの「RMS(リモート・マネージメント・システム)」をうまく利用し、デバイス群への遠隔管理、監視、アクセスを実施しています。

厳しい冬への対策についてはどうでしょうか? LTEルーター「RUT241」は頑丈なアルミニウム製筐体に収納され、耐久動作温度―40℃~75℃を維持するための厳しいテストに準拠しています。耐久性に優れているからといって、カナダの特産品であるメイプルシロップに浸すのはご遠慮いただきたいのですが、厳しい冬の寒さには難なく対応可能なデバイスであることは間違いありません。

またセキュリティに関して、私たちは一切の妥協を許しません。LTEルーター「RUT241」およびマネージド・スイッチ「TSW202」をお選びいただければ、どのような状況でも安心安全なセキュリティを保証いたします。

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