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ソーラー電源式Wi-Fiホットスポットを支えるモバイルルーター

概要

✔ 本事例で取り上げる「Bartech」社はイスラエルのIoTソリューションプロバイダーです。エッジAI・ビジョン・IoTを組み合わせて、人間の頭脳に匹敵する高度なアプリケーションを提供しています。

✔ 同社は、ソーラー電源で稼働するWi-Fiホットスポットにテルトニカ製モバイルルーター「RUT956」を採用しました。このデュアルバンド式ルーターによって、農村部でLTE Cat 4対応のインターネット接続が可能になり、さらに「RMS Connect」機能を使用することでコネクティビティのリモート監視・管理ができるようになりました。

✔モバイルルーター「RUT956」は、デュアルSIMによる自動フェイルオーバー機能を搭載しています。また、コンパクトサイズなのに加えて堅牢な設計で、RS232・RS485・RJ45コネクタ×4・I/O×6といった幅広いインターフェースに対応しており、本用途に最適なデバイスです。

課題 ― 農村部における接続の確保

2023年時点で、世界人口の半分以上(57%)が都市に居住しています。国連の予測では、この割合は2050年までに68%に達すると予測されています。

都市部での生活にはメリット・デメリットがあります。大きなメリットは、インフラの整備されており、インターネット利用に大変便利な環境であることです。逆に農村部では、接続環境が限られているのが現実です。

言い換えれば、現在も世界人口の43%にあたる人々はインターネット環境に不便を抱えているということになります。今後数十年でこの割合は32%にまで減少する見込みですが、それでもなお30億人以上に相当します。

もし農村部に快適なインターネット環境を届けるIoTソリューションがあれば、それは「生活を便利にする」以上の意味を持ちます。つまり、人々の暮らし方や社会とのつながり方、最新テクノロジーへのアクセス環境を大きく変えることができるのです。

ではそのソリューションを機能させるためには何が必要なのでしょうか?

トポロジー

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ソリューション ― 太陽光を活用した接続環境

農村部において、インターネット接続は容易ではありません。しかし、太陽光なら世界のどこにでも豊富に降り注いでいます。これが課題解決の鍵となります。テルトニカのパートナー企業様である「Bartech」社はこの自然エネルギーを活かし、モバイルルーター「RUT956」組み込んだ自立型のソーラー電源式Wi-Fiホットスポットを展開しています。

このWi-Fiホットスポットステーションに、ソーラーパネル、バッテリー、充電コントローラーを接続して太陽光エネルギーの発電・蓄電・管理を実現します。さらにIoTコントローラーも接続し、これで電力効率データを収集します。

このデータは、Wi-Fiホットスポットに接続したモバイルルーター「RUT956」からIPSecプロトコル経由で遠隔監視センターに送信されます。

この4Gルーター「RUT956」はLTE Cat 4接続対応で、Wi-Fi 4により電波を供給します。4Gが利用できない地域では、3Gおよび2Gに自動的に切り替えられる後方互換性を備えているので安心です。さらに、GNSS機能も備えており、監視センターから各Wi-Fiホットスポットステーションの位置を把握することができます。

また、自立型ソーラーソリューションにおいて、インターネット接続の途切れは許されません。このモバイルルーター「RUT956」にはデュアルSIMによる自動フェイルオーバー機能、バックアップWAN、その他の切り替えシナリオを備えています。これにより、プライマリ接続で途切れが生じた場合でもインターネットソースをスムーズに切り替え、安定した接続を維持します。

「RUT956」はハードウェア面でも非常に信頼性の高い製品です。サイズはコンパクトで狭いスペースでも容易に設置できますし、堅牢なアルミ筐体(プラスチックパネル付き)を使用しているため、耐久性にも優れています。RJ45コネクタ× 4つ、RS485コネクタ、RS232ポート、I/O×6つという幅広いインターフェースを備えており、追加アダプタなしでさまざまなエンドデバイスに接続可能です。

さらに「Bartech」社は、当社のリモート管理システム「RMS(リモート・マネジメント・システム)」の「RMS Connect」パッケージも導入しています。「RMS Connect」導入すると、遠隔監視センターがモバイルルーター「RUT956」を介して、ソーラーパネルなどのエンドデバイスに、HTTP、HTTPS、SSHプロトコルを用いて安全にアクセスできます。

これにより、ソーラー電源ソリューションの専門的な遠隔監視・管理が可能となり、各Wi-Fiホットスポットステーションに出向いてメンテナンス作業を行う必要がなくなります。

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