ネットワーク管理をシンプルに―新しいRMSネットワークマップ
当社のRMSには様々な機能があります。本日は、IoTソリューションにおけるネットワーク管理の利便性を向上させる、新しいツールとご紹介します。それは新しい「ネットワーク・マップ・ツール」。ネットワークインフラを視覚化すると同時に、負荷のかかる設定が実行できるように設計されています!
ネットワーク・ソリューションにおけるリモート管理、設定、モニタリングにおいて、タスクの複雑さが昨今急速に増大しています。数十台、数百台ものネットワークデバイスのネットワーク管理する場合、当然人的ミスの確率も上がるでしょう。
ミスを防ぐために神経を擦り減らすことなく、ネットワークを常に最適な状態に保つにはどうしたらいいのでしょうか。そこで私たちは、リモート・マネジメント・システム(RMS)を使って、ネットワーク管理ルーティンを視覚的に確認することができるシステム「ネットワーク・マップ・ツール」を開発しました!このシステムについて下記に詳説いたします。
ばつぐんの見やすさと機能性
このツールの開発にあたり、当社チームは「わかりやすさ」と「設定のしやすさ」という二つの目標を掲げました。ネットワーク・マップは、ネットワーク内の接続状況を表示するためだけの、単なるネットワーク・トポロジーではありません。視覚的なネットワーク設定のためのユーザーフレンドリーなツールでもあるのです。
視覚的なネットワーク管理で、特に効率性と正確性を大幅に改善することができます。ネットワーク・インフラ全体を一か所に表示し、階層的・構造的に整理することで、ネットワークの接続、組織、運用を理解することが非常に容易になるからです。
このツールでは、設定全体の概要をきめ細かく明確に表示するため、ネットワークのリモート管理と設定がさらに簡単になります。各デバイスを個別に調整する必要がなくなり、クリックを数回するだけでさまざまな機能を実行できるため、時間の節約と生産性の向上を図ることができます。
LANとWANの設定が簡単に
テルトニカのネットワークデバイスでRMSのネットワーク・マップ・ツールを使用するのも大変便利です。ネットワーク・マップ・ツールが統合された通信システムとして、WANとLANの両方のネットワークの全体像を表示するのです。
ルーター内のネットワークパスが表示されるため、ネットワークインフラを理解しやすくなり、WANおよびLANの設定を実行しやすくなります。
このネットワーク管理ツールでは、新しいLANまたはWANインターフェイスをゼロから設定できます。また、毎回設定するのが面倒な場合は、既存の設定をコピー&ペーストして、新しいインターフェースに適用することも可能です。
LANおよびWAN設定のもう一つの利点は、基本モードとアドバンスモードという二つのモードから選んで作業できることです。基本モードではインターフェース名、IPv4アドレスの定義、ネットマスクの設定、DHCPの有効化、VLAN設定の管理ができます。
一方、アドバンスモードではより詳細な制御が可能で、IPv6管理、MACアドレスの変更、インターフェイスの割り当てなどのオプションを選択することができます。
新しいLANインターフェイスが運用可能になると、このLANを経由したWANトラフィックの分散を決定するロードバランサー設定でネットワーク構成を充実させることもでき、またLAN内の接続方法を指定することもできます。
製品をクリックすると、すぐにLANからWANへの経路が、明るい色で表示されます。これは特に、ネットワーク管理が多数のインターネット接続およびそのリモート監視にまたがる場合に便利です。この機能によって特定のエンドデバイスが、指定されたインターネットソースを使用していることを確認することができるからです。
さらに、ネットワークデバイスのどの物理ポートがネットワーク接続に使用されているかを確認することもできます。様々なポイントをかなり細かいレベルで確認することができるんです!
非常に便利なWi-Fiカスタマイズ
Wi-Fi接続を利用している方にとっても、このツールは非常に便利です。このツールでWi-Fi接続に不可欠な様々な要素に対応する、包括的なワイヤレスネットワーク管理が可能になります。
お使いのデバイスがWi-Fi対応の場合、選択したLANインターフェースの下に専用のWi-Fi管理セクションがあります。Wi-Fi設定をここから始めることができます。
このセクションには、選択したデバイスに設定されているすべてのWi-Fiアクセスポイントが一覧表示されます。いずれかのアクセスポイントを選択すると、使用するWi-Fiバンド、動作状況、接続クライアント数など、そのアクセスポイントに関わる詳細がすべて表示されます。また、選択したアクセスポイントが属するLANネットワーク、ESSIDの非表示の有無、クライアント同士が隔離されているかどうかなどの情報も同様に表示されます。
Wi-Fiアクセスポイントを設定する際、特定のデバイスを選択することも可能です。この機能により、複数のアクセスポイントを同時に有効にすることができ、ネットワーク設定のプロセス全体を簡素化できます。同様に、これらのアクセスポイントを停止または削除する場合も、それぞれを個別にではなく、まとめて削除することが可能です。
もちろん、このネットワーク管理ツールでは、Wi-Fiネットワークにアクセスするために必要なすべての詳細が提示されます。素早く簡単にログインするためのQRコードを生成することもできます。
LANネットワークの設定と同様に、Wi-Fiアクセスポイントの設定をコピーして他のアクセスポイントに適用することができるため、プロセスが簡素化され、各アクセスポイントを個別に繰り返し設定する必要がなくなります。Wi-Fiアクセスポイントにはアドバンス・モードも用意されており、通常はデバイスのオペレーティング・システム(OS)から行う設定をここに適用することができます。
その他の機能も盛りだくさん!
このネットワーク・マップ・ツールが、ネットワーク・インフラとのコミュニケーションを大幅に向上させることがおかわりいただけたかと存じます。しかし、このツールの機能はそれだけではありません!
ネットワーク・マップ・ツールにはワークフローを簡素化するために、使用するエンジニアやIT管理担当者がIoTデバイスのネットワークをリモートで管理・制御するためのツール、「RMS Connect(RMSコネクト)」も組みこまれています。そのため、「RMS Connect(RMSコネクト)」を通じてデバイスのリモートアクセスを確立している場合でも、すでに設定している場合でも、このネットワーク・マップにはすべての関連情報が即座に表示され、ご使用者が機能を完全に制御できるようになっています。
このネットワーク・マップ・ツールを使用することで、デバイス内部ではなく、スタティックDHCPリースを介して設定しながらネットワーク内のデバイスのIPアドレスをご自分で設定することが可能です。
さらに、ポート転送ルールの設定などのファイアウォール設定もここで行うことができます。ファイアウォール設定ツールには基本モードとアドバンスモードがあり、基本モードは主に自動設定に重点を置いています。
ネットワークインフラの設定を変更する毎に、送信する前にプレビューボタンをクリックすることができます。そうすることで、すべての保留中の変更を確認することができ、意図しない設定を防ぐことができます。
最高のカスタマイズ機能
このネットワーク管理ツールでは、レイアウトが決まっていません。ツールの左上にある設定ボタンで独自のレイアウトを作成できます。
これをクリックして、どの接続やデバイスのグループを表示させたいか、設定に加えられた変更の概要を表示させたいか、トポロジーのアップロードを高速化するためにデータをキャッシュしたいかを指定することができます。
また、表示されたネットワークトポロジーを更新するための[データ更新]ボタンや、ネットワーク・マップ・ツールの表示を拡大または縮小するための[フルスクリーン切り替え]ボタンもあります。
細部にいたるまで高精度
お客様のIoTソリューションに、テルトニカのネットワークデバイスをご利用いただいている場合、RMSネットワーク・マップはネットワークインフラ全体に関する最も包括的な情報をご提供します。どのデバイスが互いに接続されているか、さらにはこれらのデバイスを接続するために使用されている物理ポートを特定することもできます。
しかし、テルトニカのネットワーク・デバイスでこのツールをご利用いただく最大の利点は、このツールでネットワーク設定の変更を適用するたびに、RMSが自動的にネットワーク・パスに加えた変更の影響を直接受けるすべてのデバイスを設定するため、手動で設定する必要がないことです。
この機能によって、ネットワーク管理のルーティンが10倍速くシンプルになります。