遠隔での機器管理は、リモート管理の専門ツール「RMS Connect」におまかせください
「RMS Connect (RMS コネクト)」は、多数のIoTデバイスをまとめて遠隔管理するためのツールです。対応プロトコルを使用して、世界中のスマートデバイスに数クリックでアクセスすることが可能に!今回は、このツールについての詳細と使用事例をご紹介いたします。
デバイスの相互接続が当たり前になった現代において、IoT環境における遠隔エンドデバイスへのアクセス/管理は非常に重要です。高度なリモート管理ツールとソフトウェアを活用すれば、IoT機器ネットワーク全体の運用を合理化し、効率よく円滑なワークフローを実現できます。この記事では、IoTデバイスへのリモートアクセス/制御の必要性、およびこのニーズに最適なルーツである「RMS Connect」について解説いたします。
「RMS Connect」は、テルトニカ・ネットワークスのRMS(リモート・マネジメント・システム)の主要サービスのうちのひとつで、これ自体がIoTデバイスのための包括的なリモート管理ツールとなっています。一言で言えば、IT管理者がリモートIoTデバイス群に接続されたエンドデバイスにリモートアクセスし、管理/制御するための「集中ハブ」としての機能を果たします。
これでデバイスへのアクセス/制御ができ、IoTデバイスのリモートタスクが簡単に実行可能になります。デバイスが物理的にどこにあるかに関係なく、そのインターフェイスで作業することができるのです。
「RMS Connect」の仕組み
「RMS Connect」はリモート管理ソフトウェアと同様に、使用者とエンドデバイスの間のゲートウェイとして機能します。ブラウザで入力できる時間制限付きのプロキシリンクを作成し、対応するプロトコルのインターフェースを「RMS Connect」経由で使用者に返します。例えばHTTP(S)によるWebUI/SSHとTelnetによるコマンドラインインターフェイス/SFTPによるファイルアクセス/RDPとVNCによるデスクトップ画面/などです。
これらリンクの有効期限は通常45分ですが、必要に応じて別のオプションを選択することができます。この機能は、リモート管理ツールのセキュリティを強化するために実装されたもので、SSHトンネルの暗号化と並行して行われます。
「RMS Connect」のメリットと特徴
「RMS Connect」を使用すると、パブリックIPアドレス/テルトニカ・ネットワークスIoTデバイス用の追加のファイアウォール/設定ポート転送が不要になります。またエンドデバイスへのリモート接続のための自動設定が利用可能となります。
「RMS Connect」はHTTP(S)/SSH/Telnet/RDP/VNC/SFTPプロトコルに対応しています。これらのプロトコルのいずれかとWebブラウザを使用して、リモートIoTデバイスと接続しているエンドデバイスに直接アクセスして制御することができるのです。また、「RMS Connect」は自動的にIoTデバイスをスキャンし、利用可能なデフォルトの通信ポート(22、23、80、443、3389、5900)を知らせることができます。
そしてこれら機能の利用料が、使用した分のデータ量に対してのみ課金されるシステムになっているのもうれしいポイントです。
「RMS Connect」の使用事例
「RMS Connect」を実際に使用した事例もご紹介させてください。
ひとつめは自販機のPOS集中管理システムのケースです。遠隔地の自販機に設置されているPOSシステムにおいて、カード決済端末のITファームウェアを安全に更新するリモート管理を「RMS Connect」とSSHプロトコルによって実現することができました。
もうひとつの事例は、「RMS Connect」および当社の産業用LTEルーター「RUT240」を使用し、信号機への安心・安全なリモート管理・制御機能を装備したケースです。(現在この事例は英語のみでのご提供となっております。ご了承ください)