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IoTネットワーク機器をアルミニウム筐体にするワケ

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May 10, 2023

テルトニカ・ネットワークス製のネットワーク機器は、堅牢で耐久性のあるアルミニウム筐体が特徴となっており、私たちも折にふれてその点を強調してまいりました。しかし、なぜアルミニウムなのか、なにを基準にこの選択をするにいたったのか、ということについて掘り下げたことはありませんでした。今回の記事では、当社のIoTネットワーク機器の筐体について「なぜアルミニウムなのか」という問いにお答えします。

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IoTネットワーク機器を設計するにあたり筐体は非常に重要なポイントです。筐体によってほこりや振動、極端な温度などの環境要因からネットワーク機器を保護できます。また、デバイスを破壊しかねない物理的な損傷を避ける役割もあります。同時に筐体はデバイス自体を取付け、固定するための基盤でもあります。

私たちは、IoTネットワーク機器の筐体を製造する際に、これらの要素を十分に検討します。まず一番に考える基本的なポイントは、筐体のメインとなる素材です。

金属か、プラスチックか?

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世の中には様々な素材がありますが、その耐久性や耐熱性にはもちろん差があります。一般的に、ネットワーキング機器に適した基材としてプラスチックと金属の2種類が挙げられます。


プラスチックは軽量で形成しやすく、なにより安価です。しかし、耐久性や環境要因からの保護に関しての信頼性がありません。また、エコの観点からみると、環境に優しくない素材でもあります。一方、金属は特に産業用途の課題を考慮した場合、非常に耐久性が高い素材です。欠点は、金属はかなり重く、成形が難しいことです。


テルトニカ・ネットワークスでは、デバイスの耐久性と保護を最優先にしています。プラスチック製のケースを使用すれば、理論的にはもっと軽量化できるのですが、産業用途には金属が最適だと確信しています。

 IoTネットワーク機器に適した金属を選ぶ

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周期表にある118種類の元素のうち、約95種類が金属です。しかし、何が「金属」であるかについての普遍的な定義がないため、この数が正確とはいえません。それぞれの金属が様々な方法で有用であり、複数の金属を組み合わせた合金も一般的に使用されています。

 

IoT接続デバイスの筐体として使用するためには、ステンレス鋼、亜鉛合金、チタン、マグネシウム、その他多数の金属が候補としてあげられます。


それぞれの金属や合金を、重量、耐久性、熱伝導性、デバイスを設計・製造する際の物理的な扱いやすさ、熱や腐食、電磁波に対する耐性など、物理的特性や要因でランク付けします。さらに、金属によってコストが異なるため、製品の費用対効果を確保することも重要な検討事項となります。

 

テルトニカ・ネットワークスが自社IoTネットワーク機器の筐体に最終的にアルミニウムを選択しました。上記すべての要素を考慮した際に、最適なバランスを持つ金属だったからです。アルミニウムは、どの要素においても期待を裏切らない働きをしてくれます。

 

アルミニウムに白羽の矢がたった理由は、その特徴的な熱伝導性です。産業環境において接続デバイスを低温に保つことが最も重要だからです。実際、当社のデバイスの筐体の表面にある格子状の模様は、冷却を維持するための追加措置となっています。

IoTネットワーク機器の強固な基盤を超えて

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アルミニウムは当社ネットワーク機器の筐体として最もよく使用される素材ですが、私たちはこれがデファクトスタンダードだとは考えていません。価格に大きな影響を与えることなく、高品質なIoTデバイスのコア基準を満たす限り、他の素材にも常に検討対象となります。

 

例えば、アルミニウムでニーズを十分に満たせないと判断した場合は、別の素材を使用します。当社産業用ルーター「RUTXR1」のケースがそうでした。このルーターは、ラックに取付け可能で、サーバーキャビネットに設置するよう設計されていました。そのため、通常よりもサイズを大きくすると同時に、さらなる耐久性が必要でした。結果として、「RUTXR1」はアルミニウムではなく完全にスチール製となったのです。

 

アルミニウム(「RUTXR1」の場合はスチール)は当社製品の筐体を構成する主な金属ですが、筐体の追加部分を他の材料で作れないということではありません。例えば、ニッチな技術的デザイン要素には金属よりもプラスチックの方が適しています。当社のネットワーク機器に多様されている壁掛け用の穴がプラスチック製なのはこのためです。


またテルトニカ・ネットワークスは、接着剤や増粘剤などの特定の材料の使用を避けています。デバイスの組み立てを難しくなり、製品の価格も高くなってしまうからです。


結論として、私たちは新しい接続デバイスの開発の際、最も適した素材を使用して筐体を設計します。ほとんどの場合、アルミニウムとなりますが、常にそうとは限りません。しかし、これからも充実し続ける当社製品ラインナップのすべてのデバイスに最適な筐体を確保するために、様々な角度から検討を重ねつづけることだけは、間違いありません。

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