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ネットワーク設定におけるRSSIとRSRPの役割

March 19, 2024

ワイヤレス接続対応のテルトニカ・ネットワーク製品には、RSSIおよびRSRP信号強度が表示されています。RSSI/RSRP信号強度を表示することで、ネットワーク・ソリューションのパフォーマンスをより適切にコントロールし、把握することが可能になります。

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かつて、IoTアプリケーションでは有線接続が優位を占めていましたが、最近では、無線ネットワークが人気の選択肢になりつつあります。現在、一般的なネットワーク・ソリューションは、大部分がWi-Fiまたはモバイル・ネットワークに依存しています。ワイヤレス接続市場は今後三年間、年平均成長率12.8%で成長すると予測されており、この無線接続の傾向はさらに高まると予想されているのです。

ワイヤレス接続で可能になる多用途性と利便性を考えれば、当然のことといえるでしょう。物理的な配線の制約から解放され、都市、国、大陸の違いに関係なく、ネットワーク・デバイスを効率的に管理・監視・さらにはリモートで設定することができます。

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その上、ワイヤレス技術によっては、ネットワーク・デバイスの設置場所や既存のネットワーク設定に大きな変更を加えることなく、インターネット・カバレッジと耐障害性の向上させることができます。つまり、ワイヤレス接続のメリットについては議論の余地がない、といえるでしょう。


主なワイヤレス接続の選択肢として、Wi-Fiとモバイル技術が挙げられます。Wi-FiはIEEE 802.11規格で動作し、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11acといった複数のプロトコルに対応し、接続の速度と範囲を決定します。一方、モバイル技術は3Gから4G、そして現在は5Gへと進化しています。3G<4G<5Gと数字が上がるほど、ユーザーが利用できる接続速度と容量が上がります。

RSSIとRSRPの役割

Wi-Fiやモバイル技術で動作するネットワーク・デバイスを取り扱う際に、RSSIやRSRPという用語を聞くかもしれません。RSSIとRSRPは、各接続の強度とパワーを表示する重要な役割を果たします。

RSSIとは?

RSSIとは、「受信信号強度インジケーター(Received Signal Strength Indicator)」の略で、アンテナやネットワーク機器などの受信機に到達した瞬間の、無線周波数のパワーと品質を測定したものです。RSSIの信号強度は、特定の無線技術に特化したものではありません。つまり、RSSIはあらゆる無線システムの信号強度を測定するために使用できる、といえます。

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RSSIは、Wi-Fiやモバイル技術を含むさまざまな無線周波数通信の受信信号強度のデータを計測できます。そのため、RSSIは計測対象のネットワーク・ソリューションがどのタイプの無線接続を使用するかに関わらず、ネットワーク機器が質の良いインターネット接続を備えているかを図る良い指標となります。


RSSI信号強度の測定値は、相対的な負の値で示されます。通常、値がゼロに近いほど信号が強く高品質であることを示します。しかし、RSSI値は業界内で標準化されているわけではありません。つまり、これらの値の解釈は、ネットワーク機器メーカーごとに異なる可能性があります。


モバイル技術に対応しているするテルトニカ・ネットワークスのデバイスは、次のようにRSSI値を表示します。

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RSRPとは?

現在、4G、5Gなどのモバイル技術を使用するネットワーキング・ソリューションにおいては、RSRPが特に重要になります。RSRPは「基準信号受信電力(Reference Signal Received Power)」の略で、RSSI測定の一種です。特にRSRPでは、全帯域と狭帯域に広がるモバイル信号のパワーを測定するために使用されます。

全帯域にわたってRSRPを測定することで、ネットワーク・ソリューションに使用されているすべての周波数にわたって、ネットワーク全体の信号カバレージと容量を確認することができます。狭帯域でRSRPを測定することで、特定の周波数範囲における接続のクオリティを評価することができます。これは、ネットワーク・パフォーマンスの最適化や、信号品質に影響を及ぼす可能性のある特定の問題のトラブルシューティングに関係します。

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基本的に、RSRP信号強度は、受信ネットワーク・デバイスのモバイル接続について正確な測定値を示します。この情報は、ネットワーク・ソリューションのネットワーク・インフラ、さらなる改善、サービス品質(QoS)評価について、十分な情報に基づいた決定を下すのに役立ちます。

RSSIと同様に、RSRP信号強度も相対的なもので、各メーカーによって設定された基準によって異なる場合があります。さらに、負の値で測定されるのも同様です。テルトニカ・ネットワークス のデバイスの場合、RSRP の値は次のようになります。

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テルトニカ・ネットワークスのデバイスは?

Wi-Fiまたはモバイル接続を備えたテルトニカ・ネットワークスのデバイスは、RSSIおよびRSRP両方の信号強度インジケータを表示しており、RutOS経由でアクセスが可能です。また、当社研究開発チームによってRutOSのバージョン7.06では、モバイル接続のデータ可視化が強化されました。

詳細については、以下のチュートリアルをご覧ください!

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テルトニカ・ネットワークス製品については、随時様々なアップデートが実施されています。様々な機能をぜひ検索してみてください!

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