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RutOS 7.09であなたのネットワークソリューションをさらなる高みへ 

October 8, 2024

私たちはお客様のニーズに応えるべく、テルトニカの主要オペレーティング・システム「RutOS」の改善に、常時取り組んでおります。今回も当社の開発チームが、みなさまに新しい可能性をご提供するべくさらなるアップデートを実施いたしました。早速詳細をご紹介します!

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新機能のご紹介

「RutOS」の新バージョンには、お客様のネットワークソリューションをさらに高みへと導く、新たな機能が追加されました。ひとつづつご紹介いたします。

 VXLANプロトコル 

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「RutOS」の最新バージョン7.09では、仮想拡張LANプロトコル(VXLAN)のサポートが実装され、ネットワークがより多くのVLANをサポートできるようになりました。一般的に、VLAN識別子の長さは12ビットで、ネットワークは4094のVLANに制限されます。しかし、VXLANプロトコルは長いネットワーク識別子を使用することで最大1600万のVXLANをサポートできるため、大規模ネットワークにおけるネットワークの分離の向上を実現できます。

 

VXLANのベネフィットのひとつとして、5Gネットワークを通じてレイヤー2(L2)通信を可能にすることが挙げられます。産業用のネットワークソリューションでは、イーサネットやWi-Fiネットワークを介して動作するL2技術(例えばマルチキャスト)に依存するITシステムが多くみられます。このようなソリューションにおいて使用されるROSやPROFINETのようなプロトコルを有効にするためには、プライベート・モバイル通信網を通じたL2通信ルーティングが必要となり、このVXLANを利用することでそれが可能になります。

 

VXLANのもう一つの便利なアプリケーションは、エンドクライアントへの無料のWi-Fi提供です。モバイルルーターのWi-Fiを利用するエンドクライアント様は、5GネットワークのLAN側にあるDHCPサーバーからIPアドレスを取得する必要があります。そこでL2通信を利用することでL3オーバーヘッドを回避し、より良いスループットを実現するために帯域幅を最大化することが可能です。

 

最後に、VXLANは5Gネットワークをエンドクライアントに完全に隠すことができます。L2通信やVLANトラフィックなどのネットワーク設定をカプセル化して、5Gネットワークを介してスムーズに送信することが可能です。

 

ホットスポット速度


ネットワークソリューションに関してもう一点更新されたポイントは、ホットスポット速度の向上です。これからは、ホットスポット機能を備えた当社のすべてのルーター製品で、中断なきコネクティビティはもちろん、ルーターの最大速度とほぼ同速度のホットスポットをご提供します。これにより、インターネットアクセスの質が向上し、これまで以上の高速ダウンロード、スムーズなストリーミング、迅速なデータ転送が可能になります。

 

例えば、タクシー会社を経営しているとしましょう。乗客は丁寧な接客/高品質のサービス/迅速な目的地到着だけでなく、スムーズなコネクティビティのホットスポットも期待しているでしょう。このように、これまで以上に高速なホットスポットを搭載したネットワークデバイスを使用することで、競合他社との差別化を図ることができます!

 

Dockerサポート


「RutOS」バージョン7.09では、Dockerソフトウェアのサポートも追加され、機械学習、モニタリング、開発者ツールなどのアプリケーションを、コンテナと呼ばれる緩やかに隔離された環境でパッケージ化し、実行することができます。現在このサポートはDockerのメモリ要件を満たす当社製品の5Gルーター「RUTC50」のみでご利用可能です。

 

RutOS上でコンテナを実行する際、「Docker run」コマンドを使用することでアプリケーションを効率的に管理および実行できます。コンテナイメージを取得する必要がある場合は、「Docker pull」を使用して「Docker Hub」やその他のレジストリからダウンロードします。利用可能なイメージをリスト表示するには「Docker イメージ(images)」を使用し、不要なイメージを削除するには「Docker rmi」を使用してストレージを効率的に管理することができます。

 

コンテナを取得したら、Dockerコマンドを使用してライフサイクルを管理できます。例えば、コンテナを開始、停止、再起動、また完全に削除することが可能です。実行中のコンテナの設定や状態を確認するには、「Docker inspect」を使用します。さらに、「Docker logs」コマンドを使用すれば、アプリケーションログへのアクセスができ、トラブルシューティングやコンテナ出力のモニタリングが簡単に実行できます。

 

ネットワークソリューションにおけるDocker使用のベネフィットの一つとして、ネットワークモニタリングと管理が挙げられます。Pi-holeやNetdataのようなツールを展開してネットワークトラフィックを監視し、広告をブロックしたり分析提供することできます。これらのサービスをDockerコンテナ内で設定することで、分離と制御の向上が可能になります。

 

より高度な使用法として、Dockerはコンテナネットワーキングを容易にし、5Gルーター「RUTC50」へのポート公開や内部通信のためのコンテナリンクを可能にします。永続的なストレージが必要な場合は、「Docker run」でオプション「-v」を使用してボリュームやバインドマウントを作成/実装し、データが再起動を通じて持続するようにします。

 

また、5Gルーター「RUTC50」上で軽量のウェブサーバー、VPNサーバー、DNSサービスを実行することもでき、デバイスのベースシステムに直接インストールせずに、異なるサービスを分離することができます!

 

データログ機能


今回新しくデータログ機能も追加され、ネットワークソリューションのデータ消費パターンを時間をかけて追跡できるとともに、データ使用の管理がより効果的に実行できるようになりました。これで自身の習慣パターンを特定し、調整することができます。


セキュリティの向上

安全で信頼性の高いネットワークを維持することは、中断なきネットワークソリューションの運用にとって非常に重要です。それをふまえて「RutOS」バージョン7.09には、ネットワークセキュリティをさらに向上させるための多くの強化施策が盛り込まれました!

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DMVPNデュアルハブ

まずひとつ目は、ダイナミックマルチポイントVPN(DMVPN)へのデュアルハブ機能の追加です。DMVPNが持つ主なベネフィットは、これが複数のサイトを持つVPNネットワークを構築するための安全なルーティング技術であり、すべての接続デバイスを静的に構成する必要がないことです。これは「ハブアンドスポーク」ネットワークと呼ばれ、サイトはハブを介さずに直接相互に通信することができます。

さらに、デュアルハブ機能によって冗長性を提供/継続的な接続を確保し、ダウンタイムを防ぎます。この機能により、ふたつのDMVPNサーバーに接続でき、一方が故障した場合にはもう一方のサーバーが動作を引き継ぐため、中断なきネットワークの運用を維持することができます。この設定により、接続の信頼性を高めるとともに、接続が中断された場合のダウンタイムを防ぎます。

SSHプロトコル

認証のためにセキュアシェル(SSH)プロトコルを使用する新機能が追加されました。 以前は、デバイスのターミナルにログインする際に、ユーザー名とパスワードを使用する必要があり、セキュリティキーを追加するオプションがありました。ファームウェアの最新バージョンでは、パスワードベースのログインを完全に無効にし、ユーザーがセキュリティキー、パスワード、またはその組み合わせのいずれかで認証できるようになりました。これにより、アクセス管理において柔軟性とセキュリティが向上します。

UXの更新

新しい通知システム

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新しいベルアイコンが実装され、すべての通知を便利な場所で確認できるようになりました。


古い通知も表示されるため、見逃した更新通知も簡単にチェックでき‘、情報の取りこぼしを防ぐことができます。

モバイルバンド周波数

旧バージョンの「RutOS」では、周波数帯が数値(例:B1、B2など)で表示されていたため、各バンドの具体的な周波数を識別することができませんでした。これからは、具体的な周波数が周波数リストの一部として含まれるようになりました。これにより、明確さが向上し、より正確なネットワーク管理が可能になります。

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モデムの更新

モデム更新の際、RutOSで更新の進捗状況がパーセンテージで表示されるようになりました。これにより、更新の進行状況のリアルタイム監視、およぼび所要時間の見積りが可能になります。

ぜひお試しください!

今回の「RutOS」アップデートで皆さまのネットワークソリューション運用を向上できるよう心から願っております。テルトニカでは、次回のバージョンアップに向けて皆さまからのご意見を募集しております。「RutOS」の機能や使い方に関してのご意見がございましたら、以下「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください!

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