進化するネットワークソリューション-2023年のまとめ
昨年、当社テルトニカ・ネットワークスは様々な取り組みを実施いたしました。その詳細については、ブログの過去記事で具体的に取り上げております。私たちは2023年の活動が、IoT市場に有望な変化をもたらすネットワークソリューションに関して、本当に重要な節目のポイントになったと感じている次第です。
年月は過ぎ去っても、IoT分野において創り出したインパクトは残りつづけるものです。2023年、私たちは新たな市場への道を開くことにより、顧客体験の全体的な向上という目標を達成できたと考えております。実際に昨年の成果は、当社や当社の製品、そしてこれらが実現するネットワークソリューションの、未来に向けての方向性を大きく形作ることになるでしょう。
それでは昨年当社で達成した、最も重要なポイントをいくつかご紹介させてください!
新しいウェブサイトの開設
2023年はよい意味で変化の年でした。その中でも、もっとも印象的なのが新しいウェブサイトの立ち上げです。
時間はかかったのですが、なんとか開設にこぎつけることができました。UI(ユーザー・インターフェース)およびUE(ユーザー・エクスペリエンス)の改善、デザインの変更/改良、そして最も重要なこととしてウェブサイトの構造を図り、ネットワークソリューションに関連する情報へのアクセスが非常に容易になりました。
当社は、クライアント様にとって身近な存在になることを目標にしております。そこで、お客様それぞれの言語でウェブサイトを展開いたしました!現時点で、英語/リトアニア語/日本語/ドイツ語/スペイン語/ウクライナ語の6ヶ国語対応となっております。もちろんこれで終わりではなく、別の言語への翻訳も計画中です!
Wi-Fiカバレッジを強化するふたつのTAP
当社は高い目標を掲げ、それを実現していくことに重きを置いています。これまで長い時間をかけて、クライアント様のご要望に合わせた、これまでとは全く違う新タイプの製品群の計画/開発をしてまいりました。
そして2023年、ついにテルトニカ・ネットワークス史上初の無線アクセスポイント「TAP100」および「TAP200」をリリースさせていただきました!
無線アクセスポイント「TAP100」は、低・中密度環境におけるネットワークソリューションのWi-Fiカバレッジを強化するために開発されています。そしてこの製品のリリースは、テルトニカ・ネットワークスがエンタープライズ市場へ参入した瞬間でもありました。
その勢いのまま、つづけて「TAP200」を発表させていただきました。このアクセスポイント「TAP200」は先に発売された「TAP100」をベースに、広範な市場調査やクライアント様からのフィードバックにインスピレーションを得て開発されました。「TAP200」では、Wi-Fi 5テクノロジーに加え、さらに高い接続性と堅牢性、そして最大450Mbpsという速度を実現することができました。
無線アクセスポイントに関していえば、この二製品の発売はまだ「序章」です。2024年には、エンタープライズ市場を見据えたさらなる製品ラインナップの拡大を検討しております!
RMSアラートの自動化
テルトニカ・ネットワークスのRMS(リモート・マネージメント・システム)は、クライアント様のネットワーク・ソリューションのリモート管理/監視をするにあたって非常に便利なシステムです。制御対象のデバイスが一台であっても、はてさて数百台に達する場合でも、RMSはすべてのIoTソリューションにスムーズな体験をご提供することができます。さらに、「RMSアラート」と「自動化機能」を実装することで、この「RMS」プラットフォームが無限の可能性を秘めたカスタマイズ・ツールに変貌するということがわかりました。
ネットワークソリューションにおいて、アラートと自動化のコンセプトは、特に目新しいものではないかもしれません。しかし、「RMS」を使用してこれらのアラートを設定する方法は、非常に特筆すべきものです。
ここでは基本的にいつでもアラートを送信できるのはもちろん、不要な通信を削減するために「もしXならY」という条件スタックを複数作成できます。さらにアラートの頻度や期間、担当者やデバイスが受け取る通知の種類も選択できるのです。
このような高度なカスタマイズが、実際どのように採用されるかをご覧になりたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ネットワークスイッチの新しい扉を開く
2023年はテルトニカ・ネットワークスにとって、IoTソリューションにおける「細かい制御」を実現できた特別な年となりました。これは、「RMS」だけでなく、テルトニカ・ネットワークス初のマネージドスイッチとなったPoE+スイッチ「TSW202」およびイーサネットスイッチ「TSW212」によって可能になったのです!
これらふたつの新しい接続デバイスは、既存パートナー様からのフィードバックや、広範な市場調査を基にして開発されました。当社CTO(最高技術責任者)のマンタス・シザスカスは、今回テルトニカ・ネットワークスがマネージドスイッチに関して、現代のネットワークソリューションに最も求められる最適な速度、ポート数、取り付けオプションに注目した、と述べています。
そして市場競争力の高い機能を満載したマネージドスイッチ二種類を発売するとともに、それらを自動データ処理用のProfinet 、リング・トポロジー用のMRP、IIoT分野で特に重要な応答時間とデータ・スループットを改善するイーサネット/IPなど、M2M通信に不可欠なプロトコルと組み合わせました。
イーサネットスイッチ「TSW202」および「TSW212」はどちらも、直感的なデザインと高度なカスタマイズ・ツールを特徴とする、新しいオペレーティング・システム「WitchOS」上で動作します。そのため、これらのふたつのネットワークスイッチを、御社のネットワークソリューション・ニーズにも容易に適合させることが可能です。
テルトニカ・ネットワークスは2023年、待望のマネージドスイッチ「TSW202」および「TSW212」のリリースに加え、ネットワークスイッチの価格を30%大幅に引き下げる、という革命を起こしました。
テルトニカ・ネットワークスの営業責任者ヴィタウタス・スベンティカスは、この価格削減により、クライアント様にとって当社のネットワークスイッチを購入することがベストバリューとなり、この新しい価格戦略はIoT市場に絶大な影響を与えることになる、と述べております。
テルトニカ・ネットワークスが、「様々なネットワークスイッチの種類(オプション)」と「競争力のある価格」という優れた組み合わせを基本パッケージとしてご提供できることになったのです。これにより、お客様のネットワークソリューションに素晴らしい価値と選択肢を保証できるようになりました。
さらに進化したRutOS
テルトニカ・ネットワークスのルーター/ゲートウェイ/無線アクセスポイントで使用されているオペレーティングシステム「RutOS」は昨年、新機能/追加機能が非常に増えました。英語とドイツ語に加え、トルコ語、スペイン語、ポルトガル語でも利用できるようになったことも大きな進捗でした!
RutOSバージョン7.05ではセキュリティ、UE(ユーザー・エクスペリエンス)、構造がより改善されました。これには、ポートやネットワーク構成図ページの新しい開発が含まれ、ご利用のネットワークソリューションのステータス追跡と監視がより簡単になりました。
私たちは常に熟練性と利便性を追い求めていますが、RutOSの開発もこれに含まれています。そのため当社のパートナー様、クライアント様、IoTファンの皆様から、ご利用のネットワークソリューションに追加したい機能をご提案いただき、次期OSバージョンにどのような新機能を盛り込むべきかについてアイデアをいただけたらと思います。お気軽にご意見をお送りください。結局のところ、私たちの製品および搭載機能は、その多くがクライアント様のニーズから生まれたものなのです!
技術交流サミットの開催
当社は昨年、IoTファンの皆さまが気軽に会話しながらアイデアを創出できるようなライブ・プラットフォームを共有できる、IoTに特化したコミュニティづくりを推進しました。この取組みがのちにテルトニカ 「Tech SummIT」という技術交流イベントの創設につながったのです!
先日、テルトニカ・ネットワークスはリトアニアのヴィリニュスで、IoTとネットワークソリューションのエンジニアに特化した集まりである第一回「Tech SummIT」を開催しました。このサミットでは、当社の各チームが今後の製品発表の予告など、テルトニカのロードマップに関する独占コンテンツを多数発表しました。
さらにこのイベントで、当社がRutOSとRMSのセキュリティを非常に重視していること、そしてこれらのプラットフォームが提供する膨大な機能を強調させていただきました。このイベントの大成功を受け、次回はポーランドのワルシャワで新たなイベントが開催される予定です。2024年にも刺激的なイベントのラインナップが予定されておりますので、お楽しみにお待ちください!
まとめ
私たちにとって、2023年は非常に価値のある年でした。テルトニカ・ネットワークスのさらなる拡大を支えてくださったすべての方々に心から御礼申し上げます。
素晴らしい年でした。今年もさらに素晴らしい年にするべく精進してまいります!