概要
2020年初頭に発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な大流行は、世界経済にこれまでにない課題をもたらしています。パンデミック下でのオフィスワークは間違いなく「世界最大のリモートワーク実験」の場となりました。過去数十年間に起こったテクノロジーやコネクティビティの進歩なしに、この実験が実現することはなかったはずです。しかしブロードバンドやセルラー接続が普及したとはいえ、それだけでは十分ではありません。企業は社員皆がインターネット接続できることはもちろん、正しい機器を使用できるようにシステムを設定する必要があります。そのためには、サイバー攻撃の脅威を回避し、オフィス内にある企業システムと統合できるデバイスを使用することが不可欠です。
課題
オフィスワーカーを中心とする多くの企業では、サイバーアタックの脅威から情報やシステムを守るために、さまざまな対策をとっています。最もよい方法は、従業員にオフィス以外からの会社の内部システムやデータベースへのアクセスを禁止することです。しかしリモートワークの場合、当然ながら、仕事に関連する作業のほとんどで会社外からこれらのシステムにアクセスする必要があるでしょう。
専門家は、ここでの正しい解決策は、暗号化された仮想プライベートネットワーク(VPN)を設定して、企業ネットワークの外から安全にデータを接続できるようにすることだ言うでしょう。しかし家からのリモートワークの場合、ほとんどの従業員は、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)が提供するルーターを使用してインターネットに接続しています。そのため企業がVPNを設定したとしてもそれにアクセスすることができず、この方法ですべての課題を解決することはできません。さらに、パンデミックによる外出禁止令や検疫措置により、ISPメンテナンスの人材不足が起こっており、有線インターネットの切断が起こる危険性も高まっています。
ソリューション
このソリューションをいくつかの簡単な要素に分解してご説明します。まず、下記のトポロジーで示した当社テルトニカ・ネットワークスの業務用4G LTE ルーター(例えばRUT241)は、モバイル4G LTEによる接続が可能なため、インターネットの切断リスクを最小化することができます。単体で使用することもできますし、既存の家庭用ルーターをバックアップすることも可能です。またRUT241はOpenVPN、IPsec、Stunnelなど8種類のVPNサービスをサポートしているため、企業内のシステムと遠隔地のリモートワーカーの間で暗号化されたVPNチャネルを確立する必要がある場合に、最適です。
PC、ノートパソコン、VOIPフォン、プリンターなど、複数のデバイスを、イーサネットとWi-Fiインターフェースを使ってRUT241に繋ぎ、それら全てのデバイスをインターネットに接続することができます。最後に、RUT241は、当社のRMS(リモート・マネジメント・システム、IoTプラットフォーム)に完全対応しており、デバイスのリモート監視・管理を可能にするだけでなく、ルーターのセットアップや設定までを遠隔で行うことができます。これにより、ITサポートチームは、多数のデバイスを迅速にセットアップして管理し、従業員に引き渡すことができるのです。
トポロジー
この製品のメリット
・迅速な導入 : RUT241は、自動APN機能を備えており、モバイル接続を非常に迅速かつ簡単に設定することができます。
・プロ仕様 : RUT241は、RutOSを搭載し、産業用アプリケーション向けに設計されています。複雑な企業用ネットワークの要件を満たす、サポートされたネットワーク・プロトコルを複数持ち、セキュリティ機能を備えています。
・使いやすさ : RUT241の全機能は、便利なWebユーザー・インターフェースとWikiページからアクセスできる充実した設定データベースをもとに、簡単に設定することができます。
テルトニカ・ネットワークスをおすすめする理由
当社テルトニカ・ネットワークスのRUT241は小型でコストパフォーマンスが高く、信頼性があります。その機能の高さからクライアント様に最もご愛顧いただいている産業用セルラールータの1つです。非常に複雑な産業用IoTソリューションやミッションクリティカルなM2Mインフラにて検証されてきました。当社のRUT241とRMS(リモート・マネジメント・システム)の高度な機能の組み合わせはリモートホームオフィス接続に最適といえます。
この事例で使われた製品
RUT2414G LTE (Cat 4)、3G、2G
ホットスポット機能付きのワイヤレス・アクセス・ポイント
バックアップ接続への自動切換が可能
リモート管理、アクセス、VPNサービス向け