EV充電ステーション用のリモート管理が可能なプラグ＆プレイ接続

概要

グリーンエネルギーからスマートIoTインフラにいたるまで、現在、世界はより「持続可能」なテクノロジーへと急速に移行しています。公害を減らすのはもちろんのこと、街の景観の乱雑さを軽減し、視覚的にも美しくみえるような取り組みが進行していく中、ネットワーク接続に求められる役割も多岐にわたります。

課題

当社のパートナー、Elinta Charge社は2021年、急速に増大している電気自動車のインフラを支える次世代EV充電ステーションの開発をはじめました。課題となったのが、新しく設計した設備にどうコネクティビティを搭載するかということです。そこで当社テルトニカ・ネットワークスから、スマート・エンジニアリング施策を洗練された都市デザインに落とし込むための、適切な接続ソリューションをご提供することになりました。

都市工学が直面するもうひとつの問題は、構築したインフラへの新たな追加設備の導入です。新しい充電ステーションには、電源／支払いシステム／コネクティビティが必要となり、これには通常インターネット・アクセスが必須です。ところが中には充電ステーションを設置するエリアに、ネットインフラがないケースもあるのです。とはいえ、充電ステーションを設置するためだけに新たな基盤を構築するのもかなり非効率的でしょう。この場合導入ソリューションは、有線でのネット接続ができないことを前提に考える必要があります。

本事例のパートナー様

本事例でのパートナーは、ハイテク電子機器と自動化制御システムの設計をベースとするElintaグループ傘下で、リトアニアを拠点とするEV充電ステーションの製造事業を展開するElinta Charge社です。2011年の開業以降、何度もバージョンアップしている充電ステーション製造以外にもアダプタ／コントローラ／家庭用充電器／充電ケーブルなど、さまざまなEV用アクセサリを展開されています。

ソリューション

今回Elinta Charge社には、当社テルトニカ・ネットワークスの産業用4G／LTEルーター「RUT241」を採用いただきました。「RUT241」は4G／LTE接続によるインターネットアクセスが可能で有線接続は必要ありません。これによってEV充電ステーションからデータを収集し、クラウドベースの管理システムでリモート管理することが可能です。よって、わざわざ各充電ステーションに出向くことなく、設定の変更／ファームウェアや決済システムの更新をすることができます。さらに、ユーザーが事前に充電ステーションの空き状況を確認／予約することも可能になります。

さらに「RUT241」は、NFC（近距離無線通信）ワイヤレス決済に必要な無線アクセスポイント機能も備えており、ユーザーは、スマートウォレットやクレジットカードを使用してEV充電サービスの支払いを行うことができます。また、コンパクトなデザインとワイヤレス設定によるプラグ＆プレイ機能により、EV充電システムに簡単に組み込むことができるという長所があります。

トポロジー

「RUT241」使用メリット

• テルトニカ・ネットワークスのルータは、ファイヤーウォール／自動暗号モード／クライアント分離により、様々な決済ソリューションに必要とされる高レベルのセキュリティをご提供します。
• 「RUT241」はコンパクトなので、見た目を損なうことなくスマートIoTソリューションに搭載できます。
• 「RUT241」は遠隔管理プラットフォームと互換性があるため、24時間365日のリアルタイム分析と監視が可能で、充電ステーションに何らかの問題が発生した場合に通知することができます。
• 「RUT241」はプラグ＆プレイにより、迅速かつ簡単に設置ができ、高い拡張性をご提供します。

テルトニカ・ネットワークスをおすすめする理由

Elinta Charge社のCEOから、このようなコメントをいただきました。

「当社がテルトニカ・ネットワークスと同じリトアニア出身であることを誇りに思います。特に、サプライチェーンが多くの課題に直面するこの激動の時代には、地理的な近さが大きな役割を果たします。テルトニカ・ネットワークスのこと ー 同社がさらなる開発や多くの革新的技術の導入に力を入れているということも わかっていますし、それは私たちの理念とも合致しています。」