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フェイルセーフ対応 ATMネットワーク向けモバイルルーター

概要

✔ 世界中でATMの設置台数は年々増加しており、設置場所を問わず、ATMネットワークに確実なバックアップ接続を確保することが不可欠になっています。

✔ テルトニカの産業用4G LTEルーター「RUTX09」は、デュアルSIM、自動フェイルオーバー、バックアップWANなど多様な切替機能を備え、ATMネットワークに最適なソリューションを提供します。

✔ さらに本ルーターは、最大300 MbpsのLTE通信速度(キャリアアグリゲーション対応)、ギガビットイーサネット4ポート(最大128ポート/VLAN対応)、強力なリモートアクセスと管理機能を搭載し、ATMネットワークの安定運用を支えます。

課題 ― 拡大するATMネットワーク

2023年の時点で、世界の中央銀行の約90%が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に取り組んでおり、76%の国では小売向けCBDCの導入を視野に入れています。しかしその一方で、世界人口の20%以上にあたる14億人が銀行口座を持っていない、という現実があります。キャッシュレス社会の到来は避けられないと考える向きもありますが、その実現にはまず、銀行サービスの利用が拡大することが前提です。

その意味でも、ATMの重要性は今なお揺らいでいません。実際、世界のATM台数はここ数年で着実に増加しており、その設置場所もショッピングモールやガソリンスタンド、コンビニエンスストアなど多岐にわたります。

しかし、これらの多くは安定したインターネット接続インフラが確保しにくい場所でもあります。VSAT(衛星通信)は依然として高コストであり、DSL回線が一般的な国もあれば、まだまだ贅沢品のような扱いである地域もあります。

仮に、安定した有線接続を確保できたとしても、それだけでは不十分です。

ATMネットワークに障害が発生すれば、そのダウンタイムによって顧客へのサービス停止や、保守担当者の現地派遣による時間的・人的コストといった莫大な損失が発生します。

このような状況を踏まえると、バックアップ回線の導入コストは非常に小さな投資であり、その重要性は明らかです。

トポロジー

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ソリューション ― フェイルセーフを実現するモバイルルーター

ATMのバックアップ接続を実現する鍵となるのが、テルトニカの産業用4G LTEルーター「RUTX09」です。本ルーターは、デュアルSIMスロット、自動フェイルオーバー、バックアップWAN、その他多様な切替機能を備えており、万が一の通信障害時でも自動的にバックアップ回線へ切り替わることで、ネットワークの中断を防ぎます。

また、「RUTX09」は通信性能としては、LTE Cat 6に対応し、キャリアアグリゲーションにより最大300 Mbpsの通信速度を実現。さらに、ギガビット対応のイーサネットポートを4つ搭載し、最大128のポート/タグベースのVLANに対応しています。

また、「RUTX09」はDINレール取り付けに対応しており、スムーズに設置が可能です。堅牢なアルミ筐体で、温度耐性は―40°C〜75°C、非結露湿度は10〜90%なため、過酷な環境でも安定して動作します。これにより、寒冷地・熱帯・乾燥地など、あらゆる気候条件下に設置されたATMにも対応可能です。

さらに、広範囲に「RUTX09」を導入する場合、ATM本体とルーター双方の遠隔管理が極めて重要になります。本製品はGNSS機能を搭載し、テルトニカのリモート管理システム「RMS(リモート・マネジメント・システム)」にも対応しています。

「RMS」を活用すれば、「RMS Connect」を通じて末端機器への安全なリモートアクセスが可能になり、ファームウェアの更新、障害対応、データレポート、アラート通知、自動化スクリプトの実行など、さまざまな運用が一括で遠隔から実施可能です。

「RUTX09」は、ATMネットワークのようなスマートリテールソリューションにおいて、フェイルセーフなバックアップと安定したネットワーク通信をコスト効率良く実現するために、最適な4G LTEルーターといえます。

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