概要
地球温暖化や温室効果ガスへの関心が高まる昨今ですが、ガソリンやディーゼルは今なお燃料として広く利用されています。そして近年、ガソリンスタンドは単なる給油所を超えて、コンビニやカフェ、休憩スペース、トイレなどを備えた複合型のサービス施設へと進化しています。ガソリンスタンドの数は世界各地で増え続けており、その立地も都市部から遠隔地まで多岐にわたります。こうした多様な環境への対応には、柔軟で安定したネットワーク接続が不可欠です。
課題
ガソリンスタンドのネットワークには、いくつもの課題が伴います。ガソリンスタンドの多くはチェーン展開されているため、あらゆる立地や条件に対応できる汎用的な接続モデルが求められます。さらに、スタンドのITに関するサポート体制は、本部で一元管理されている場合が多いのが特徴です。よって、接続ソリューションを統一すれば、サポート作業の簡略化やITリソースの最適化が実現できます。さらに、接続ソリューションの統一で、新規店舗の開設においても導入期間の短縮、手間の削減、コストの圧縮といったメリットが得られます。
トポロジー
ソリューション
本ソリューションの中核を担うのが、テルトニカ初のLTE Cat 12対応モバイルルーター「RUTX14」です。このルーターは、都市部はもちろん、インフラの整っていない遠隔地でも迅速かつ柔軟に展開できる設計となっており、さまざまな環境への対応力を備えています。このルーターは無線モバイル通信を利用することで、都市部はもちろん、インフラの整っていない遠隔地でも迅速かつ柔軟に展開できる設計となっており、さまざまな環境への対応力を備えています。この「RUTX14」は最大600 Mbpsの高速通信に対応しており、ガソリンスタンド運用に関わるさまざまな機器の通信ニーズを十分にカバーできます。
スタンド内外に設置された監視カメラ、POS端末、デジタルサイネージには、高速かつ安定した通信と広帯域のデータ伝送機能が必要です。そこでこれらの機器を、「RUTX14」に搭載されたギガビットLANポート5つを通じて有線接続します。また、商品スキャナーや業務用タブレットなどの無線機器は、しっかりしたセキュリティ機能を持つ専用のプライベートWi-Fiに接続します。来店者向けには、ゲストWi-Fiネットワークを別途用意し、アクセスの切り分けを実現することが可能です。また、「RUTX14」には豊富なVPN対応機能があり、多様なセキュリティポリシーや要件に柔軟に対応できるのも特徴です。
ここに当社の産業用スイッチ「TSW100」を組み合わせれば、PoE(Power over Ethernet)によって監視カメラへ直接電力供給も可能になり、システム構成をより簡素化できるのがポイントになります。テルトニカの「RMS(リモート・マネジメント・システム)」や各種IoTプラットフォームとの互換性により、ITサポート担当者やシステム・インテグレーターがリモートで保守・障害対応することもできますトラブルの早期発見・対応が可能となり、ダウンタイムの抑制と運用コストの削減が可能になるのです。
導入メリット
- 最大600 Mbpsの下り通信、150 Mbpsの上り通信に対応した高速接続
- 多種多様なデバイスの連携をシンプルかつスピーディに実現するオールイン・ワン・ソリューション
- 多様なWAN接続やVPN機能により、堅牢なネットワークセキュリティを確保
- RMSまたは他社IoTプラットフォームを活用した遠隔監視・管理が可能
テルトニカが選ばれる理由
テルトニカは、パートナーやお客様との対話を重視し、そのニーズに応える製品開発に力を注いでいます。お客様からの声をもとに新製品を生み出し、ソフトウェアアップデートで常に新機能を追加することで、セキュリティ性・信頼性・使いやすさを追求しながら、市場で選ばれ続ける製品づくりを追求しています。今回ご紹介した、当社初のCat 12対応ルーター「RUTX14」も、まさにパートナー企業様からの強い要望を受けて誕生した製品となります。
この事例で使われた製品
RUTX14ダウンロード速度最大600 Mbps、アップロード速度最大150 Mbps
自動フェイルオーバー、バックアップWANとその他の切り替えシナリオ
Wave-2 802.11acデュアルバンドWI-FIおよびBluetooth LE
ギガビット・イーサネットポート×5、最大128ポート/タグベースVLAN対応